女性の病気
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不妊症
中医学(漢方)では不妊を五つの病因病機(病気のメカニズム)に分けて考えます。
1)腎虚(じんきょ)
腎は生殖と密接な関係があり、元々腎虚か、房事過多で精血損傷すると腎虚となり、不妊が起こります。冷えや腰痛が症状としてあることが多く、腎を補う漢方薬を処方します。
2)肝鬱(かんうつ)
精神的ストレスから肝気鬱結を来すと、気血の調和が乱れ、不妊が起こります。月経前の胸の張り、怒りっぽいなどの症状があることが多く、疏肝解鬱の漢方薬を処方します。
3)痰湿(たんしつ)
肥満、油っこい物の過食から痰湿(体内の不用な水分)が生じ、月経失調または子宮の経脈が痰湿で阻滞されるため不妊が起こり、水の代謝をよくする漢方薬を処方します。
4)瘀血(おけつ)
骨盤内の血の循環が悪いために不妊が起こり、血の循環をよくする漢方薬を処方します。
5)脾虚(ひきょ)
元々胃腸が弱いか、飲食不摂生、過労ストレスで胃腸障害が起こり、気血不足(体の元気がなくなること)で不妊が起こり、胃腸消化器全般を元気にする漢方薬を処方します。
中学的弁証(漢方的診断)により上記診断し、エキス剤または煎じ薬で処方し、針灸施術も併用して、漢方治療を進めていきます。